コルト バージョンR 補機ベルト交換[Z27AG]
先日、タイミングベルトを交換した際、エアコン用の補機ベルトは輪断があったため交換しましたが、オルタネーター・ウォーターポンプ用の補機ベルトは交換しませんでした。
参考文書:コルト ラリーアート バージョンR(Z27AG) DIYタイミングベルト交換
夏場、エアコンを多用し、電気負荷が高いときのベルト鳴きがやや気になりだしたので、補機ベルトを交換することにします。
と、言っても結局エアコン用の補機ベルトも脱着しなくてはいけません。同時交換しておくべきでした(笑)
今回の作業はDIYで1時間程度、比較的簡単な作業だと思います。
作業開始
まずは、運転席側だけでも良いので、ジャッキアップし、右前輪のタイヤを取り外します。
その後、エンジンサイドのカバーを取り外します。10mmボルト2本、クリップ4か所です。
ベルトの取り外し
カバーを取り外したら、手前のエアコン用のベルトを取り外します。
センターのナットを緩めた(緩めるだけで外さない)あと、⇒の先のボルトを緩めると簡単に取り外すことが出来ます。
プーリーの錆がひどいですね…一時車検を切って保管していた時に一気に悪化した感じがします。
エアコンベルトが外れたら、次はオルタネーター用のベルトの取り外しです。
まずは、ベルトを緩めるためにオルタネーターを緩め側に移動させます。
支点となる、下部のナットを緩めます。外さず、緩めるだけでOK。ここを緩めないとオルタネーターが動きません。
サイドフレームがあるため若干工具を選びます。
次に、エンジン上側から、張り調整部を緩めます。
矢印部を1回転程度緩めてから、いま工具のある12㎜のボルトを緩めていきます。
かなりたくさん緩めないと、ベルトが外れない・つけられないです。
緩めると、オルタネーターが動くようになるので、ベルト緩め方向に動かして、補機ベルトを取り外します。
2本のベルトが外れました。
[quads id=1]
新しいベルトの取り付け
新しいベルトを張ります。バンドーのリブエースエコが長持ちする感じがしてお気に入りです。
補機ベルトは、規格があっていれば社外品でも問題なく使用できます。
エアコンベルト:4PK790
オルタネーター・ウォーターポンプベルト:5PK910
オルタネーター・ウォーターポンプのベルトを張っていきます。
プーリーに対して、ずれが無いように注意します。クランクプーリー⇒オルタネーター⇒最後にウォーターポンプに掛けるとやりやすかったです。
山がずれてしまうと、ベルト鳴き、切断などの原因になります。
次に、エアコンベルトを掛けます。
張り調整
ベルトを張っていきます。
オートテンショナーではないので、自分で張力を決めてあげなくていけません。
ベルトを押した感じなどで判断するのですが、最近ではスマホの無料アプリで精度よく張ることが出来ますので、紹介します。
参考:工具不要!スマホで!補機ベルト張力計測
コルトの場合、ベルトを指ではじく場所・スマホのマイクを近づける場所は、写真の矢印の当たりです。
オルタネーター・ウォーターポンプベルトの場合、ウォーターポンプ~クランクプーリーの中間地点
エアコンベルトの場合、エアコンコンプレッサー~クランクプーリーの中間地点
張力値を張っておきます
整備解説書より
・オルタネーター・ウォーターポンプベルト
張り点検時 | 張り調整時 | ベルト交換時 | |
振動周波数[Hz] | 218~266 | 231~255 | 308~344 |
・エアコンベルト
張り点検時 | 張り調整時 | ベルト交換時 | |
振動周波数[Hz] | 165~213 | 179~203 | 213~253 |
新品ベルトは初期伸びがあるので、高めに張り、1週間くらいしたら、点検時の範囲に入っているか確認した方が良いと思います。
張りを調整したら、ロック部を軽く締め、振動周波数を計測する前に、ベルトをなじませるために、エンジンを回転させてあげます。エンジンを掛けちゃうと万が一があるといけないので、セルだけ回してあげます。写真のカプラを外しておくと、エンジンが始動しないため、オススメです。
各部締め付け
狙いの張りが出たら、最後はで各部を締め付けます。
規定トルクを書いておきますので、トルクレンチをお持ちの方は、規定トルク
お持ちでない方は、緩まないようにしっかりと締め付けます。
オルタネーターロックボルト:23±2 Nm
オルタネーター調整ボルト:5±1Nm
エアコンテンションプーリー
ロックナット:48±6Nm
調整ボルト:5±1Nm
各部締め付け後は、エンジンを始動させて、振れや鳴きが無いかをチェックし、サイドカバーやタイヤを取付完了です。
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