工具不要!スマホで!補機ベルト張力計測

車の補機ベルトの交換や張り(テンション)調整の際、オートテンショナー以外の車は、指で押したりして適当に張りますよね??

しかし、ベルトが緩いとベルト鳴きやスリップの原因に。きついと切断やベアリングを痛める原因となるので、私としては基準値内で合わせるべきだと思っています。

ちなみに、コルト バージョンRの整備書(オルタネーターベルト)には以下のように記載があります。

項目
点検時
調整時
交換時
振動周波数Hz190~233202~223269~301
張力 N392~588441~539785~981
たわみ量 mm <応急処置用>6.3~8.06.6~7.54.1~5.0

一応、たわみ量も記載がありますが、押す力でかなり変わりますので、あくまで参考程度だと思います。(学生時代には、爪越しに見える指が白くなる程度と習ったような記憶も??)

張力(N)を計測できる張力計は、Amazonなんかで安価に買えますが計測場所によっては使えません。

そこで、振動周波数(Hz)での計測です。

昔乗っていた車で、ベルトをシビアに調整したくなり、実はユニッタのU-508を中古購入(確か2万円ほどしたような…)し今も所有していますが、同様の作業が、実は無料で、お手持ちのスマホで行えます!

計測方法

無料の「Spectroid」というアプリを使います。Androidの方はこちらから
もちろん、ほかの解析アプリでOKです。

このアプリを起動し、スマホのマイクをベルトの規定位置に近づけます。
近づけたら、ベルトを指で軽くはじきます。”ブーン”という音域がその周波数です。

アプリを見てみると

ピークレベルが赤い線で残るため、尖った山に十字カーソルを合わせます。
そうすることで、周波数が表示されます。
画像の場合は215Hzです。

この計測したベルトはオルタネーターベルトなので、基準値の190~233Hzの範囲内であることがわかりました。

ちなみに、ユニッタ製のU-508と同様の値が出ています。

周波数が低ければ緩いので張り方向に、周波数が高ければ張り過ぎなので緩め方向に調整すればOKです。

三菱の場合、エンジンが冷えた状態で点検するように指定されていたと思います。