コルト ラリーアート バージョンR(Z27AG) DIYタイミングベルト交換

2020年11月27日

マイカーのコルト バージョンRの走行距離が10万キロに近づきましたので、タイミングベルト交換を行います。

DIYで行いますが、コルトは2回目なので何とかなるかな?とかってに思っております(笑)

なお、タイミングベルト交換時には、ウォーターポンプやオイルシール類などの交換が推奨されますし、その方がいいと思いますが、コルトは”いかにお金を掛けず楽しむか”をコンセプトに所有していますので、今回はタイミングベルトのみ交換とし、その他は点検を行います。
DIYなので、やり直しても工賃が掛からないのも理由です(笑)

必要なもの
タイミングベルト・同時に交換するもの。
まとめて買うと安いです。

M8の長めのボルト(テンショナーを縮める特殊工具の代わり)

ベルトテンションツール(特殊工具)

作業に入ります

ジャッキアップして、車をリジッドラックにのせ、右前輪を取り外します。

その後、フェンダー内ベルト横のサイドカバーを取り外します。

そして、補機ベルト(オルタネーター&ウォーターポンプ、エアコン)を取り外します。

A/Cベルトが裂けてました(^-^;  過去の点検履歴からおそらく約10万キロ使用です。
山が摩耗していました。当然コイツは交換します。

補機ベルトが外れたら、エンジンのオイルパンをジャッキで支えます。
エンジンマウントを取り外すためです。

エンジンマウントと、ウォーターポンププーリー、ベルトアッパーカバーを取り外します。

 

次はクランクプーリーを取り外します。
大きなトルクが掛かっていますので、インパクトレンチなどを使用し取り外します。
今回は、手持ちの電動インパクトでは緩まず、危ないですがレンチを地面と固定しスターターモーターの力を借りて緩めました。

このクランクプーリーは、回り止めを掛けることができないので、ベルトなどでうまいこと固定するしかありません。

 

次に、下側のベルトカバーを外していきます。


1本、A/Cベルトのテンショナーに隠れボルトがはずせないので、テンショナーは取り外します。

カバーが外れました。
クランク角センサーがあるので、取付時は要注意ですね。

 

クランクにワッシャーと、追加のワッシャー(ボルト頭を痛めないため)を挟んだボルトを差し込みクランクを回して、1番上死点を合わせます。

合いマークは写真の通り。

 

ウォーターポンプに特殊工具のM8ボルトを差し込み、ゆーっくり回していき、テンショナーにピンを差し込みます。六角レンチの1.5mmを差し込みました。ベルトのそんなに伸びないのでほんの少し押し込むだけでOKです。

テンショーナーのボルトを緩めます。すると、ベルトを取り外すことができます。

とりはずしたタイミングベルトです。
背面が固くなっており、ひび割れも出ています。
内部の芯線が持つ限り切れることはないでしょうが、まあ劣化現象でしょうかね。
ほかの車だとあまりひび割れも見ないのですが、昔交換したZ25Aのコルトも同様でした。

[quads id=1]

新品のタイミングベルトを張ります。
手が足りないので、写真はありません。
カムプーリーは1番上死点からずれやすいので、先にエキゾースト側のずれ分クランクを回し、クランクとエキゾーストにベルトを掛けます。エキゾースト側のカムシャフトには、洗濯ばさみやペーパークリップでずれ止めを。
その後、インレット側を8mmの六角で位置を合わせつつ、ベルトをかけ、少し戻しながらテンショナープーリーへベルトを掛けます。

 

テンショナー部です。
特殊工具をかけ、下から持ち上げるような感じでテンションを掛けます。
テンションのかけ具合は、整備解説書にはトルク値が掛かれていましたが、トルクレンチを×スペースは取りにくいので・・・”オートテンショナーのピンが軽く抜ける程度”のようです。

仮固定したら、クランクを2周回し、もう一度1番上死点へ合わせます。
10分程度放置し、その後もピンが軽く抜けることを確認します、(オートテンショナー反力が安定するように)

 

タイミングベルトが張れました。

ロアカバーを取り付けます。

 

クランクプーリーを取り付けますが、緩み防止、軸力安定のため、プーリー接触面を清掃します。ネジ部も清掃し、ボルトにはエンジンオイルを塗布と指定がありました。

プーリーの回り止めをベルトで行います。
今回は昔取り外したベルトがあったので、タイラップで締めつけエアコンのブラケットへ引っ掛け回り止めとしました。
その後、トルクレンチを使い181Nmで締め付けます。結構きついですね。

あとは、補機ベルト・ウォーターポンププーリー・マウントを取付けます。

試運転し、良好であることを確認します。

完成!

なお、オイル漏れ、クーラント漏れ、プーリー類の異常はありませんでした。

追加で交換したのは、補機ベルトのみです。

タイミングベルト・補機ベルトの合計約3000円の整備でした。