デリカD:5 DIY バッテリー交換方法(前期ガソリン車)
デリカD:5 ガソリン車のバッテリーを自分で交換してみようのページです。
バッテリー交換は、比較的簡単な作業ですが、コツもありますので書いていきたいと思います。時間は15分程度で終わります。
2.4Lガソリン車で説明をしますが、2.0Lアイドルストップ車やディーゼル車も手順は同じです。
↓ディーゼル後期は以下で記事にしました!↓
バッテリーは寒くなると性能が落ちるため、秋冬に弱ってきてな…と思ったら早めの交換が吉です!
バッテリー劣化度チェック
バッテリーの点検は、ディーラー・オートバックスなどの自動車用品店でも多くは無料で実施できます。
最近では、自分でチェックできるCCAテスターなども安価になってきています。
CCA(コールドクランキングアンペア)は、極寒環境下でのバッテリー性能を表したもので、新品時の7割程度が目安とされています。
バッテリーに記載がある場合はその値、ガソリン車に搭載の75D23Lの規格値は 465 の7割[325]が交換目安となります。
準備するもの
・交換する新しいバッテリー
ネット通販が安価で良い。サイズが一緒(ガソリンはD23L)で、ランクが純正以上であればOK。
私は、GSユアサのECO.R LONG LIFEを愛用しています。ガソリン車(含むアイドリングストップ車)に適合しており、定期的に内部抵抗を計測していますが、劣化度合いがとても緩やかで満足しています。(このページ下部に、2年経過時の劣化度合いを記載しています)
最近はバッテリーの値上がりが激しいですね。トヨタディーラーなどでも取り扱いのあるAC DELCOバッテリーが安くて良いと思います。
・工具
+ドライバー(中)と10mmのスパナが1本あれば可能です。(ホームセンター、100円ショップで購入可能)
スパナの代わりにメガネレンチなどでも可能ですが、万が一工具でショートした場合でも外しやすいので安全上もスパナがオススメです。
・メモリーバックアップ電源(任意)
ラジオの時計、プリセットチャンネル、トリップメーター値、パワーウインドウのオート位置学習などを残しておきたい場合は、バックアップ電源を用意すると良いでしょう。無くても手間が少しかかるだけで交換できます。
最近の車は、エンジンのアイドリング学習なども特に不要のようですが、バックアップ電源を取るとより安心できます。
交換手順
・まず、バックアップ電源を接続します。(任意です)
バックアップを取らなくても、車の使用に影響はありませんが、ナビ・オーディオの時計やラジオチャンネルセットなど、一部設定をやり直さないといけない可能性があります。
いろいろなバックアップ電源が販売されていますが、OBD端子を使用するものが、作業の邪魔にならなく、安全に作業できると思います。
(クリップ式は、バッテリー搭載時などに邪魔になりやすいです)
今回は、自作のOBD端子に接続するものを使用しますが、市販品では以下のものがオススメです。
・ボンネットフードを空け、エアダクトを取り外します。
エアダクトはクリップで留まっているので、プラスドライバーで緩めてからうえに引っ張ればクリップが外れます。
クリップが回転するだけで外れない場合は、小さなマイナスドライバーなどで抜け方向に力を掛けてあげると外れやすくなります。
クリップが外れたら、エアダクトのエアクリーナーケース側を上にゆすり外してから、エアダクトを取り外します。
・車載されているバッテリーのマイナス端子をはずします。
スパナを使い、ナットを緩めます。ナットが外れるまで緩める必要はありません。
ナットを緩めたら、端子部でまわしながらうえに引き上げるようにすると、簡単に端子をはずすことが出来ます。
外した端子は、バッテリーと接触しないよう、離しておきます。バッテリー端子部をテープなどでカバーしておくとより安全だと思います。
年式により電流センサーがついているものがあるようですが、赤いカバーがついていない側の端子をはずせばOKです。
・バッテリーのプラス端子をはずします。
プラス端子は、赤いカバーがついていますが、カバーの先端を浮かし、マイナス側と同じようにスパナでナットを緩めて端子を外します。
・バッテリーを固定している、バッテリーホルダーを外します。
ナットがついているL字の長いボルトの先端がバッテリーより下側のどこに掛かっているかを確認したら、ホルダー両サイドのナットを緩めます。少し緩めるとL字ボルトの先端がはずれ、ホルダーを取り外すことが出来ます。
・バッテリーの取り外し
デリカD:5は、バッテリーケースごとバッテリーを取り外せるようになっています。
重たいものを少し取り外しにくい格好で外さなくてはいけませんが、ケースごと取り外せるのが少し親切。ということで、ケースの取っ手を持ち、上に引き上げます。
[ポイント]バッテリーを倒すとキャップ部から希硫酸が液漏れし、服に穴を開けてしまったりやけどする可能性があるので、バッテリーは倒さないよう、水平を極力キープするようにします。
・新品バッテリーの積載
ケースからバッテリーをとりはずしたら、端子の位置に注意して、新品バッテリーをケースに乗せます。ケースに乗せたら、ケースごと車に乗せます。
↑写真は同じバッテリーなので、代り映えしないですが…
あとは、逆の手順で・・・と書きたいところですが、ここから注意点がいくつかあるので、書いていきたいと思います。
・バッテリーホルダーの取り付け。
L字のボルトの先端を所定の位置に引っ掛け、上のナットを締めていきます。
このナットの締め付けトルクは、4±1Nmとのことですが、トルクレンチはほとんどの人が持っていないと思いますので、、、、
[ポイント]ナットをしっかり締め付け(左右のボルト突き出し量を同じにします)、手で強くホルダーを左右に揺すっても動かないことを確認します。
・プラス端子の取り付け
バッテリー端子部は、よくみると台形になっており、下側が太くなっています。
[ポイント]端子取り付けは端子の根元側まで押し込んでから、ナットを締め付け、手で揺すって回転しないことを確認します。回ってしまう場合、再度締め付けなおします。
・マイナス端子の取り付け
プラス端子と同じく、奥まで押し込んだ状態で、ナットを締め付け、回転しないことを確認します。
・エアダクトの取り付け
エアダクトをエアクリーナーに取り付けてから、クリップを指で押し込み固定します。
・エンジン始動の確認
始動前にバックアップ電源を接続していた場合は外します。
外した後、ルームランプ、メーターなどが点灯することを確認し、キーを回しエンジンをかけてみます。
このとき、元気にエンジンが始動すればOKです。
バックアップ電源をつながなかった場合は、ラジオのチャンネルや時計の設定、パワーウインドウのオート位置学習(あがってからしばらくスイッチを上げっぱなしにする)などを行います。(作業は終わり!)
・外したバッテリーの処理
外したバッテリーは、オートバックスなどのカー用品店、ガソリンスタンド、自動車修理工場などで無料もしくは数百円程度で引き取ってもらうことが出来ると思います。
市町村によっては、引き取ってもらえるところもあるようなので、問い合わせてみるのも良いでしょう。
金属買取業者に問い合わせてみるのも手だと思います。
[ポイント]保管中、横に倒さないように注意が必要です。
デリカD:5にお勧めバッテリー
Amazonから購入すると、安くてすぐ届きとても便利です。DIYで交換することで、ディーラーと同じ金額で数ランク上のバッテリーを付けることが可能です!
ガソリン車用(アイドリングストップ無し:D23L)
ガソリン車用(アイドリングストップ付き:Q-85)
ディーゼル車に対応
<オマケ>
前オーナー購入後、2年3か月経過した(保証書記載日付ベース) ECO.R LONG LIFEのCCA計測結果
計測結果:682
90D23バッテリーのJIS規格値が550ほどですから、性能は2年以上経過してもまだ規格値を上回る性能が保持されています。アイドリングストップバッテリー(Q-85)の規格値が600ですが、それすら余裕でクリアです。
新車装着バッテリー(55D23L)のJIS規格値は、320ですので、倍以上の性能です♪
劣化度合いが少なそうなので、どこまで使えるかこのまま試してみたいと思います。
その後、徐々に劣化は進み6年経過時点でCCAは500程度。まだまだ使えそうです。
ディスカッション
コメント一覧
エアダクトのクリップがはずれません。
裏の写真撮ってみると4つの爪が付いていて
マイナスドライバーで外そうとしましたが
駄目でした。ディーラーに持ち込もうと思います。
残念です。
下側のベースと供回りしてしまうようであれば、回すときにもう一方の手で押さえることで回ると思います。
ネジ部を下方向に押し込む力が強いと、いつまでも上に上がってきませんので、ドライバーの自重のみ下方向に掛け、手は回すだけ を意識していただければ、クリップは外れすのではないかと思います。