タイロッドエンドブーツ交換[デリカD:5]

2016年11月13日

マイカーのデリカD:5のタイロッドエンドブーツがひび割れてきましたので、交換することにしました。
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必要なもの

・新品タイロッドエンドブーツ


・タイロッドエンドプーラー
 
・グリス
 ボールジョイントベアリングは樹脂だと聞き、ブレーキ用のラバーグリス(リチウムベース)を使用しました。

・圧入用の筒
 塩ビパイプ接手を使用
・セルフロックナット(M10)
・M10の普通のナットがあると便利かも

デリカD:5は、2種類のタイロッドエンドがあるようで、車についているタイロッドエンドに合わせてブーツを注文する必要があります。
ブーツの一番下が、写真のようにゴムでおおわれているタイプか、金属のリングが見えるタイプかの2種類です。(製造月が~2013/11が前者、2013/11~が後者のようです)
私の愛車(前期)は、ゴムでおおわれているタイプで、純正部品ではブーツのみの設定が無いとのことですので、社外品ミヤコ TBC-003、大野ゴムDC-1125が対象となりました。
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では、作業です。

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まずは、ナットを緩めます。
緩めたら、指先で軽く閉まるところまで、ナットを締めこみます。

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タイロッドエンドプーラーを使い、固着を解きます。
どんどん工具で締めこんで外すのも良いですが、プーラーが割れる可能性もありますので、ある程度占めたところで、ナット上部をプーラーの上から叩くと簡単に外れ、工具が壊れません。

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カキン!と固着が外れたら、ナットを取り外します。

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いい感じのひび割れ具合です(笑)

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ブーツと、タイロッドエンドの間にマイナスドライバーなどを打ち込み、古いブーツを外します。
貫通ドライバーで軽くコンコン叩くと簡単です。

 

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ブーツが外れたら、古いグリスをウエスでふき取ります。
パーツクリーナーは、ボールジョイントのベアリングを劣化させたり、残った場合にグリスを痛めるので使いません。
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ボールジョイント内部へグリスを充填。
ボールジョイントを動かしてグリスを馴染ませます。
新品ブーツ内部にもグリスを入れておきます。

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新品ブーツを圧入します。
ちょうどいい塩ビパイプ接手がありました。
新品ブーツが届いたら、それを片手にホームセンターへ径の合う”なにか”を探しに行きます(笑)

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新品ブーツが圧入されました。

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次は、ナットの締め込みですが、いきなり新品のセルフロックナットを締めこむことは、
ボールジョイントが供回りしてしまい困難です。
セルフロックナットの再利用は緩みから事故に繋がる可能性(操舵が効かない)がありますので必ず新品を用意します。
下からジャッキで押し当てて回り止めすることも有効ですが、樹脂ベアリングであるとすれば
負荷がかかりますので、先に普通のM10ナットである程度占めこんで、テーパー部を
ナックル側に押し当てておくと、供回りせず締め込みができます。
M10ナットをある程度締め付けたら、完全に緩めて、新品セルフロックナットを締めこみます。

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これにて、作業は完了です。
片側30分もあれば完了できました。