新型デリカD:5(2019~) リヤブレーキメンテナンスモード移行方法
ビッグマイナーチェンジ以降の新型デリカD:5 リヤブレーキ整備、パッド交換などの整備時に必要なメンテナンスモードへの移行方法を記載します。
通常は三菱の診断機を用いる設定のようですが、車両のスイッチ操作でも可能ですので記録しておきます。
メンテナンスモードへ移行することで、ブレーキピストンの戻し作業などが可能になります。
ピストン戻しは、特殊工具の使用をお勧めします。
メンテナンスモードへの移行
1. ジャッキアップ(リジッドラック固定)・リフトアップする。
2. シフトレバーをP位置にし、エンジンスイッチの電源モードをONにする
(エンジンは始動させない:ブレーキを踏まない)。
3. ブレーキペダルを踏みつづける。
(手順9のエンジンスイッチをOFFにする直前まで維持)
4. 電動パーキングブレーキスイッチを操作し、パーキングブレーキの作動操作と解除操作を交互に10回行うと、ブレーキ警告灯(赤色)とパーキングブレーキスイッチインジケータランプが点滅する。
(スイッチ操作は2秒に1回程度が目安。素早く操作しないこと。)
5. メーター内に"駐車ブレーキ一時使用できません“が表示される。
6. 電動パーキングブレーキスイッチで、パーキングブレーキの解除操作(押す)を一度だけ行う。
7. ブレーキオートホールドスイッチをできるだけ早く10回以上押してから、電動パーキングブレーキスイッチの解除操作(押す)を一度行う。
8. 電動パーキングブレーキ警告灯(黄色)が点灯し、メンテナンスモードへ移行したことを確認する。
パーキングブレーキは完全に解除される。
9. ブレーキペダルを放す。
10. エンジンスイッチの電源モードをOFFにする。
11. 可能ならバッテリーのマイナス端子を取外す。
★失敗したばあい、1分以上待ってから再度実施する。
キーOFFでも、電動パーキングブレーキスイッチ操作を行うとメンテナンスモードが解除されるため、触らないこと。
出来ればバッテリーのマイナス端子を外す。
通常モードへの復帰方法
1. バッテリーのマイナス端子を外した場合は取付ける。
2. エンジンスイッチの電源モードをONにする。(エンジンの始動は不問)
3.メンテナンスモードの場合 警告灯・メーター表示が次のようになる。
•電動パーキングブレーキ警告灯(黄色):点灯
•ブレーキ警告灯(赤色):点滅
•電動パーキングブレーキスイッチインジケーターランプ:点滅
•マルチインフォメーションディスプレイ:駐車ブレーキ点検
4. 電動パーキングブレーキスイッチで、通常のパーキングブレーキの作動操作を行う。
5. 通常モードに復帰すると、警告灯などが通常のパーキングブレーキ作動状態に変わる。
6. パーキングブレーキの作動・解除をタイヤを手で回すなどして確認する。
7.車両接地
★再度メンテナンスモードにする場合は、1分以上経過後に操作する。
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