eKスポーツ(H82W)リヤドラムブレーキ 簡単なグリスアップ

2019年2月11日

eKスポーツのリヤドラムから、ブレーキ踏むたびにキコキコと異音が聞こえるように。

しばらく整備もしていなかった為、給油をしようと思います。

eKシリーズ、ミニカ、トッポなどのFF車はほぼ同様の作業のはずです。

まずは、タイヤを外し、ドラムを外す為、センターナットを露出させます。
キャップを外すため、貫通マイナスドライバーをキャップの隙間にあて、軽くコツコツハンマーで回転させながら叩きます。

キャップが外れたら、ナットを24mmのソケットでゆっくり回しとります。
ゆっくり回すのは、セルフロックナットで、かじっている状態の為です。スピンドルのネジを痛めないためにはインパクトレンチなどを使用しないほうが賢明です。

ナットが取れたら、ドラムを手前に引っ張り外します。
外れない場合は、サイドブレーキが掛かっていないかを確認します。

内部のブレーキダストをエアダスターで吹き飛ばします。

エアコンプレサーがあれば理想ですが、マンション住まいの為厳しく、缶のエアダスターを使用していますが、十分ダストを噴き出してくれます。

グリスアップしたいのは、主に、赤丸のある部位で、金属同士が干渉する場所です。

本来は分解してのグリスアップが良いでしょうけど、、手間なので・・・
分解せずに、スプレーを使用してグリスアップしていきます。

使用するのは、下のブレーキグリススプレーです。

ブレーキシューとバックプレートとの隙間には、マイナスドライバーなどを使用し隙間を開けてあげ、シューっとスプレーしてあげることで、簡単にグリスアップができます。

各部にグリスアップができたら、ドラムを組付けます。

スピンドルにベアリングをスムーズに入れ込む為、また焼き付きを防ぐために、スピンドルにもグリスを薄ーく塗ります。ネジ部には塗らないこと。

使用するグリスは、シャシグリスでいいと思います。

ドラムをまっすぐはめ込み、

ナットを締めますが、必ず新品を使用します。部品番号は、MR319634です。
再利用した場合、ナットのつぶし代が広がり、締め付けトルクを守っても締め付けすぎ(軸力立ちすぎ)となり、ベアリングを痛めます。

 

三菱 軽自動車のハブナット整備作業時の注意事項について(遵守のお願い)

を参考に、中央の84Nmを目安にドラムをトルクレンチで締め付けます。

トルクレンチは案外安いので、1本持っておくと安心です。

最後は、キャップの嵌めあい部に薄くコーキング剤(バスコーク等)を塗り、ハンマーでコンコンと叩いてキャップを取り付けます。

その後、タイヤをナット98Nmで締め付け終了です。

とても簡単なので、車検前の点検を兼ねてたまにグリスアップなんていかがでしょうか・・・。